日本青年館の映えスポット問題
日本青年館の外のポスター、夜公演だと真っ暗でキレイに撮影できないですよね!
照明増やして欲しい!映えない!(本記事2度目の文句)(推しいないから文句言いたい放題)
チケットもぎり横にもポスターが貼ってあって、そこでは明るくキレイに撮れました。
劇団『ドラマティカ』入場後
いや〜〜〜ドラマティカ最高だったね!!!!!!
原作厨も、キャラ推しも、役者推しも、作品を知らない人も、全員ハッピーで最高に楽しめたのでは?!?!
私にとって、舞台「東京リベンジャーズ」ぶりの日本青年会館でしたが、客席が後ろも2階も満席なだけで、まず感動しちゃった。
夏はまだ入場制限していたので、チケットは完売していても、劇場内は半分近く空席あって随分さみしい感じだったんですよね。
それが今回、まるでコロナ前のような、劇場を揺らすほどの大きな客席の拍手、コミカルなシーンでは思わず漏れてしまう客席の笑い声。一体感。
「あー舞台鑑賞ってこういうものだったよな〜」と久しぶりの感覚に心躍りました。この空間がずっと続いて欲しい。
劇団シャイニングと劇団ドラマティカ
舞台化決定の知らせから、今作の立ち位置が、まるで「うたの☆プリンスさまっ♪」の劇団シャイニングシリーズのようだなと、個人的に感じていまして。
うたプリはキャラクター自身がSNSをやっていて、同じ時間軸で現在も”生きている”、他のアニメや漫画とは違った特殊な作品。
なので原作キャラクターそのものを役者が演じるのではなく、原作のキャラクターがドラマCDで演じた役を、2.5次元役者が「2代目」として舞台化して演じるシリーズなんですよね。
大人気の原作だから上手くいけば売れるけど、もしも原作ファンの反感を買ってしまえば大事故になる。
そんな劇団シャイニング旗揚げ公演が「天下無敵の忍び道(2017年公演)」で、脚本・演出が今回と同じく伊勢さんでした。
推しが出演していたので、「天下無敵の忍び道」も複数回観劇したんですけど、作品として本当に面白かったんですよね。
推しを拝むのが目的になりがちで、公演中面白くないシーンは居眠りしがちなダメオタクに「演劇ってこんなに楽しいんだ!?」って教えてくれた思い入れ深い作品です。
だから今回、劇団ドラマティカを伊勢さんが演出するって発表があったときに、「そりゃ〜ハズレないわ!」って安心して初日公演のチケットを取りました。
取ったんですけど……
まさかの冒頭、風の音から始まるから、デジャブに震えてしまった。
主人公が使う、分身の術も「前にもこんな舞台見たな・・・?」
いつか見た夢のような旅が、いま始まる。(←ドラマティカ冒頭、画面に映し出される文字)
…って私からすればまさにそうだよ。「天下無敵の忍び道」で同じ演出、見たよ。
オープニングのパネルを使って演者がイリュージョンのように入れ替わるマジックのような演出も、オープニング明けが戦闘シーンから始まるのも、既視感だよ(笑)
音も、光も、アンサンブルさんと主要キャストの殺陣の感じも、どこか懐かしいなとデジャブなのは、忍び道のときと同じスタッフ陣だからなんですね!?
殺陣:六本木康弘
照明:田中 徹
音響:ヨシモトシンヤ(敬称略)
今このブログ書くためにスタッフさんのお名前を見てて知る。
まだ「天下無敵の忍び道」を見たこと無い方は、ぜひ見て欲しい作品です。これもめっちゃ面白いので。
氷鷹北斗(山本一慶さん)と日々樹 渉(安井一真さん)
安井くんの渉と一慶くんの北斗、この組み合わせを拝むのは「あんステフェスティバル(2018年9月)」が最後で実に3年ぶり。
あんステフェスはライブがメインだったので、がっつりお芝居する2人を見たのは更に半年前の2018年1月におこなわれた「あんステTSF(完結編)」ぶり。
そんな、約4年ぶりに2人が一緒に板に立つ姿を見たら、まるで2018年に自分が戻ったかのような感覚に、鳥肌立っちゃった。
その時は「ロミオとジュリエット」のワンシーンを劇中劇としてやっていたのに、遂に、演劇部二人の劇中劇を見れる日が来るなんて。
初演の頃からずば抜けて歌がうまかった一慶さんの北斗、「なんでぇやね〜〜〜ん♪」ってコミカルな調子でしかその歌唱力を披露するシーンがなかったから、あんステで一慶さんのミュージカル調にがっつり歌う姿を拝める日が来るとは…ってしみじみ。
千秋楽の挨拶で、安井くんが「あんステ史上最小人数ですよね?」って挨拶していて。
たしかに主要キャラの数としては5人は最小なんですけど、最近のあんステ座組いつも10人程度だから、アンサンブルも含めると、座組としては今回多い方では?って思ってたんです。
でも安井くんが出演してた頃のあんステって、役付きが30人近くいるような大所帯だったんですよね。
そりゃ当時と比べたら少ないって感じるよな、と。
玉龍の鍛錬シーンで、安井くんが「ファンタスティック聞いてない」「お師匠びっくり」ってアドリブを言っていたのも、日々樹っぽくて台詞回しが最高でした!
安井くんの日々樹渉って昔からアドリブとアクシデントの交わし方が上手かったんですよね。
今回の「玉龍の鍛錬シーン」のような日替わりシーンが、3年前のあんステTSFでは、北斗に渉が火を使った手品を披露するシーンで、燃やす予定の薔薇が燃やす前に行方不明になったり、火事寸前に大炎上する日があったり(笑)
公演ごとにいろいろなアクシデントが発生していたけど、その度に一慶くん演じる北斗と、うまくアドリブで交わしていたことを思い出しました。
そんな一慶くんと安井くんの今までのバックボーンがあるから、余計引き立つ本作の物語でしたよね。
「ずっと一緒にいたかった。」だから安井くんの日々樹渉は、もう一度帰ってきたんだね…。
安井くんの渉なら、きっと劇団をお忍びで見に来る英智は前山さんだな、とか。
あんステNBSでトリスタ3人は北斗の舞台観劇して楽しんでいたから、今作も3人仲良く見に来るのかな?と客席に座るメンバーを想像するのも楽しかったな〜。
ところで今回のホッケーはイッケーの地毛でした???有識者の方、教えてください。(笑)
悟浄・金角 役:逆先夏目 木津つばささん
逆先夏目役の木津つばさくんと安井一真くんが共演するのも、XOX(キスハグキス)時代からのオタクからしたらエモエモのエモでは?
コロナ禍でも、あらゆる舞台に引っ張りだこな木津くんがカテコの挨拶で「人が多すぎて緊張する」って、それだけ満席の劇場って久しぶりなんだな〜と感慨深くなります。
中途半端なカッパにしかなれず、ラッパーになったっていう、あんステNBSの逆先夏目では見れなかったちょっとお馬鹿な姿が見れて満足です!
スカートみたいな衣装も似合っててよかった〜。てか衣装、作品を重ねるごとに豪華でお金かかってて嬉しい〜〜〜!
玉龍・牛魔王 役:乱 凪砂 松田 岳さん
松田くんをキャスティングした人も天才ですね。乱凪砂にピッタリだった〜!
来年のあんステは諸般の事情で戦々恐々なので、松田凪砂をじっくり見れないかもしれないと思うと寂しい…(気が早い)
八戒・銀角 役:斎宮 宗 山崎大輝さん
マリオネット、1度しか観劇してなくて記憶から消えてたんですけど、山崎さんの斎宮宗も完成度高いですよね・・・。
推しと共演がなくて、よく存じ上げないんですけどカテコの挨拶見る感じ結構面白い方なのかな・・・?
そのほか全体の感想
今回の座組、全員歌うまい。最高。
1回目のカーテンコールでは、挨拶がちゃんとキャラクターとしての言葉で、最後まで”劇中劇”なの、すごい。
千秋楽日は千秋楽らしい挨拶をしていたので、これ毎公演、挨拶内容も違ってるんですよね?すごいね。
カテコ2回目からは役者さん自身の言葉で挨拶してくれるのも、役者オタクとしては嬉しい心遣い。キャラのままで幕が閉じたら寂しいもんな…。
アンサンブルさんの出番がいっぱいあって、全員で「劇団」を作りあげる感じが伊勢さんの演出らしさが出てる気がして、今回も良かったな。
でも、主要キャストだけで大乱闘するラストの山場もいいよね。
コミカルなシーンとシリアスなシーンの緩急のつけ方が絶妙で、眠くなる瞬間がないって私的にはスゴイことなんですよ。つまんない作品は本当につまんないので…。
冒頭「風の音、忍び道かよ!」なんて書きましたが、実はこの「風」効果、客席を引き込む超重要ポイントだと思っていて。
劇中、風の音が微かですがずっと鳴り響いてて、室内なのに、本当に外で一緒に旅してるみたいに感じるんですよ。
あとプロジェクションマッピングの使い方も最高なんですよね!
プロジェクションマッピングを使った2.5次元舞台っていうと、私の中では真っ先に「ハイキュー!」が浮かぶんですが、ハイキュー!とはちょっと違ったプロジェクションマッピングの使い方で。
ハイキュー!はハイセンスかつポップな、原作漫画のコマをうまく散りばめたエンターテインメントって印象なんですが、ドラマティカはもっと実用的というか…。
武器とか攻撃効果を視覚化するための使い方、攻撃を受けた衝撃の地面の揺れを演出する使い方、舞台装置が大きく変わるわけではないけど、いろいろな情景が目に浮かぶのを補助してくれるんですよ。
伊勢さん演出の、海賊を題材とした「Pirates of the Frontier」を観劇したときも船の揺れを同じ手法でプロジェクションマッピングで上手く再現していて「本当に船に乗ってるみたい!凄いな!」と感動したんですが、今回も地面が割れるシーンで揺れを再現してて、客席で見てると本当に揺れてるように感じるんですよね。
そんな、音と映像と照明の色とで、まるでテーマパークのアトラクションを体験しているみたいで楽しかったな〜。
配信や収録した映像だと、どうしてもそういう細かな風の音とか、プロジェクションマッピングを使った効果の臨場感が薄れてしまうのが残念。
でも劇場に行けば体感できるので、ぜひ一度生の演劇を感じてほしいなと素人ながら思います。
また席の近い・遠いはもちろん、劇場によってステージの長さ・奥行きが違うので、同じストーリーでも微妙に演出や臨場感が違うから、本当に好きな作品はどの会場も通いたくなるんですよね。
神戸のアイアシアターも行きたかったな〜!
映画やアニメと違って、舞台は生きた人間が毎公演作り上げるもの。
千秋楽は配信で見ましたが、初日公演とは全然違って、アドリブも増えたし、迫力も増してて。
三蔵法師じゃないけど、何回輪廻転生しても同じ物語がひとつもないのが舞台の面白さですよね。
リベステの時に、「推しもいないのに、なんで舞台って楽しいんだろうな」って不思議だったんですけど、やっぱり面白い舞台は面白い。
そこに推しがいればもっと面白いけど!!!
いや、できればもう特定の推しは持つのは懲り懲りだけど、まあ「推し」という沼はある日突然やってくるのでね……しょうがないね…。ってあれ?なんの話してたんだ?
「好き!」って感情を持てる舞台作品のことは、これからも愛し続けたいなって感想文でした。
まだ見ぬ立川ステージガーデン
立川ステージガーデン、ついぞ推しの舞台では観に行くことが叶わず未だ1度も観劇したことない場所ですが、めちゃめちゃ見づらいらしいですね?
定価以下でチケット譲り先を募集している人を見かけましたが、フルフラットな上に前の椅子と被る席。
定価以下で出回るような後列じゃ、絶対見えないな。と思って現地参加は辞めました。
舞台観劇のチケット価格がここ数年でどんどん値上がりして、1万円超えが当たり前の業界ですが、特定の推しがいない身になってしまうと、チケット代が高すぎて「楽しそうだな」と思ってもやめてしまうことが多々あります。
せっかく遠出して観に行ったのに、舞台が見えなかったとか最悪じゃん(笑)
運営さんには劇場選びは慎重にしてほしいな、と願いながら次作ACT2を楽しみにしています。
(大阪・京都はなんとなく予想できそうな公演地だけど、東京公演…頼むよ…)
最後に
長々と書きましたが、とにかくこのご時世に1公演も1人も欠けることなく、全23公演。本当にお疲れ様でした。
「心が無いとかよく言われる」座長の一慶くんが、千秋楽のカーテンコールで涙ぐみながら挨拶する姿、あんステTYMの千秋楽でも見たから今回が2度目。
「まさか一慶くんが涙ぐむなんて思わなくて、もらい泣きしそうになった」ってその涙を隣で見てた推しが、当時雑誌とかインタビューで言っていたの思い出して、懐かしいやら、さみしいやら。
推しはもう、私の大好きな明星スバルを演じることはないけれど。
トリスタ残り3人と、新しく素敵な役者さんを迎えての2022年の舞台を、複雑な心境ですが(…)比較的前向きに、受け止めようと思える今作品でした。
忘れないと誓って、終わりにしよう。
全23公演、素敵な作品を本当にありがとうございました!
引き続き、あんステの亡霊として次作も全力で取り憑こうと思います!!!!